急発進防止装置、都が9割補助 高齢者事故で対策
高齢ドライバーによる交通事故が相次いでいることを受け、東京都の小池百合子知事は11日、アクセルとブレーキを踏み間違えた際に急発進を防ぐ装置の取り付け費用を9割程度補助する方針を表明した。都議会の代表質問で答弁した。高齢者が対象で、具体的な年齢や開始時期は今後決める。
高齢者の踏み間違いなどが原因で通行人が死傷する事故が目立ち、都は緊急対策を講じることにした。補助制度開始から1年間、装置の取り付け費用の9割程度を都が負担する。
都によると、装置は後付けが可能で、費用は3万~4万円ほど。自己負担は数千円程度になる見込みという。停止時や一定の速度以下で走行している際、急にアクセルを踏み込んでも制御して急発進を防ぐ。
運転免許の自主返納への理解を深めるため、休日に家族相談会も新たに実施する。小池氏は返納者向けの特典を拡充するよう、関係機関への働き掛けを強化する考えも示した。
また子供の安全を確保するため、警視庁など関係機関と連携して通学路や散歩ルートの合同点検を行う。認可外保育施設を含めた保育所などに対しては、周辺道路に危険箇所がある場合、警察署に連絡するように通知した。