玩具市場8400億円規模に復活、2018年度
日本玩具協会(東京・墨田)は11日、2018年度の国内の玩具市場が17年度比5%増の8398億円だったと発表した。調査を始めた01年度の8413億円にほぼ並ぶ水準まで復活した。少子化が進む中、新ジャンルや大人にターゲットを広げた玩具が市場の活性化につながった。
特に大きく伸びたのがカードゲームとトレーディングカードの分野で前年度比24%増の1086億円だった。20周年を迎えて大型のプロモーションを実施した「遊戯王」や店頭で品切れなどが目立った「ポケモン」のカードゲームが人気を集めた。大人でもカードゲームを楽しむ人が増えるなど、ターゲット層も拡大した。
開封時などに驚きを楽しむ「サプライズトイ」という新しいジャンルが生まれた女児玩具分野も前年度比14%伸びた。新たに生まれたサプライズトイの市場は85億円、好調だった子供向けパソコン・タブレット玩具の市場は65億円の売り上げとなった。SNS(交流サイト)や動画配信サイト「ユーチューブ」などで話題を集めた商品が寄与した。