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3バック挑戦、22年W杯へ重要なステップ

サッカージャーナリスト 大住良之

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森保一監督率いる日本代表は、6月5日にトリニダード・トバゴと、そして9日にエルサルバドルと、国内で2つの親善試合をこなし、1勝1分けの結果を残した。

3月下旬の親善試合から2カ月半、9月上旬に始まる予定のワールドカップ予選前では、この2試合しか「準備ゲーム」がない。6月14日に開幕するコパアメリカ(南米選手権)に出場する日本代表も、いちおうは「A代表」ということになっているが、大半がU-22世代の若いチームということもあり、9月からの予選に直結するものではない。

そうしたなかで、森保監督は「3バック(3-4-2-1システム)」の習熟にこの2試合を使いきった。

カギを握る両サイドMF

森保監督は、サンフレッチェ広島の監督時代(2012~17年)の6シーズンはすべてこのシステムで通し、3回のJリーグ優勝を飾っている。17年に就任した東京オリンピックに向けたチームでは、最初から3バックシステムを使い、「森保色」を出した。

しかし昨年秋にスタートしたA代表の仕事では、「まず使い慣れた形で」と、3バックを封印し、前任の西野朗監督がワールドカップ・ロシア大会で採用した「4-2-3-1」システム(4バック)で通した。その「ベース」が固まったことで、「オプション」としての3バックも使えるようにしようというのが、今回の狙いだった。

初戦はうまくいかなかった。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング93位のトリニダード・トバゴは、昨年9月からの親善試合では最も力が落ちるチームに見えた。しかし日本は3-4-2-1の両サイドMFが効果的にプレーできず、圧倒的なボールキープをチャンスに結び付けられなかった。この試合の先発両サイドは長友佑都と酒井宏樹。4バックでは左右のサイドバックとしてプレーしてきた選手が攻撃にうまく絡めなかったのだ。

バランスの取れたシステムである4-2-3-1と比較すると、3-4-2-1は攻撃的にも守備的にもシフトできるシステムと言える。その変化を最も出しやすいのが両サイドMFのプレーだ。この2人が守備重点にプレーすれば5-2-2-1のようになり、サイドを固めることができる。一方、積極的に攻撃をすれば3-2-4-1のようになり、前線の人数を一挙に増やすことができる。

トリニダード・トバゴ戦では、後半17分に酒井に代えて室屋成を、そして後半34分に長友に代えて原口元気を投入した。日本の攻撃が迫力を増したのは、本来攻撃的MFである原口を入れてからだった。

そして4日後のエルサルバドル戦、森保監督は、トリニダード・トバゴ戦と同じ冨安健洋、昌子源、畠中槙之輔の3バックに、右に伊東純也、左に原口という攻撃的MFを使い、再度3バックにチャレンジした。エルサルバドルはトリニダード・トバゴよりはるかに戦闘力のあるチームだったが、日本は前半に2点を取り、2-0で勝った。

試合中でもシフトチェンジ可能に

伊東と原口のスピードも圧巻だったが、この試合では3バックの積極果敢なプレーがチームの攻撃力アップに大きく貢献した。前半19分にはハーフライン近くの右サイドでボールをもった冨安が果敢なスルーパス。それを追ったFW永井謙佑が先制点を決めた。さらに41分には、右サイドから攻め込み、戻して左へ展開するなかでDF畠中が左MFのようなタッチライン際のポジションを取ってボールを受け、右からの攻めに備えて中央にはいっていた原口が縦に走ると、そこに絶妙のパスを通した。そしてゴールラインぎりぎりからの原口の芸術的なパスを永井が決めた。

DFラインの積極的な持ち上がりやパスは、トリニダード・トバゴ戦のハーフタイムに森保監督から指示があったポイント。トリニダード・トバゴ戦で攻撃が尻上がりに良くなった要因のひとつでもあった。

3バックにある程度の手応えを感じた森保監督は、後半14分には畠中に代えてDF山中亮輔を、そして伊東に代えて室屋を投入。山中と室屋を「サイドバック」とする4-2-3-1に変更した。昨年から使い慣れたシステムへとスムーズに切り替えた日本は、追加点こそならなかったものの、2-0で試合を終えた。

4バック(4-2-3-1)をベースにして、試合中に、必要に応じて「攻撃的な3バック」や「守備を安定させるための3バック」へとシフトチェンジしていければ大きな武器になる。複数の交代ではなく、1人の交代、あるいは選手交代なしでこの変更ができるようになれば、日本代表の戦術オプションが一挙に広がる。中米・カリブ海の2チームを相手にした2つの親善試合は、昨年秋と比較すると心躍らせる躍動感には欠けたが、このチームの目標である22年ワールドカップに向けては重要なステップだった。

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