豊田合成、ロボットスタートアップに出資
豊田合成は10日、ロボティクスサービスに強みがあるスタートアップに出資したと発表した。レストランやホテルなどで使うロボットハンドの開発につなげる。自動車業界が次世代自動車の研究開発費の増加に直面するなか、グループ外企業と協力して新規事業を育成する。
人と協力して仕事をする「協働型ロボット」のサービス提供などを手がける「QBIT Robotics」(キュービット・ロボティクス、東京・千代田)に1億2000万円を出資した。出資比率は7.6%となった。
電気を流すと筋肉のように伸び縮みする豊田合成の新素材「e―ラバー」と組み合わせ、モノの形状や硬軟も把握でき、人に近い仕事ができる触覚付きロボットハンドを開発する。まずはロボットが自動でコーヒーをつくってくれる「ロボットカフェ」に導入する計画だ。
豊田合成は1月に、スタートアップに投資する部署を新設して、2020年12月までに30億円を投資する計画だ。5月には光学技術に強みのあるIMUZAK(イムザック、山形市)に出資しており、キュービット・ロボティクスの投資が2件目になる。