国産鶏むね肉の憂鬱 逃げるサラダチキン需要
高たんぱく低カロリーのダイエットの味方としても定着した感があるサラダチキン。最近はあぶりめんたいこ味といった変わり種も増え、市場規模はなお拡大傾向が続く。国内の養鶏家はブームを受けて増産。国内の鶏肉市場の活況を演出した。しかし、サラダチキンのメーカーは人件費が安い海外へ生産を移してしまった。材料の鶏むね肉は行き場を失い、「祭りの後」の国産鶏むね肉相場は急落している。
サラダチキン人気で一躍脚光
モノやサービスの値段にまつわる「なぜ?」を様々な角度から掘り下げる連載。商品の種目ごとに細かく担当を受け持つ日経記者が、その担当の商品・サービスの値段の変化がなぜ起きたのか、日本だけでなく世界のトレンドまで鋭く切り込みます。