「ジャンボの教え」で堀川が6連続バーディー
このところツアー初優勝者を輩出している今大会の「傾向と対策」にならえば、この人は相当の優勝候補といえそうだ。ツアー5年目の26歳、堀川は昨季終盤のダンロップ・フェニックスで2位、日本シリーズJTカップで5位と優勝争いを経験。世界ランク500位内に突入して初挑戦した5月の全米オープン日本予選をプレーオフの末、3位で突破、次週は海外メジャー初参戦を控えている。
1番から6連続バーディーとロケットスタートを切った。同組で回った72歳の尾崎将司とは国内開幕戦でも一緒に回り、初日のラウンド後、パッティングの練習をみてもらった。アドバイスを受けて、グリップを短く握るなどしてアドレスの姿勢を修正、この日は「ジャンボさんにその成果を見てもらいたくて楽しみにしていた」。
「お前の(連続)バーディーが終わるまでは続ける」と言ってくれた尾崎将は腰痛のため4番を終えたところでリタイア。自身最多6連続のバーディー全部を見てもらえなかったが、「少しでも披露できてよかった」と感謝の思いは尽きない。
バッグを担ぐのはマネジメントにたけた名参謀の清水重憲キャディー。昨年の日本シリーズの惜敗のあと、すぐに今大会でのタッグ結成を依頼した。1~6番で貯金をつくって7~10番の「鬼門」に備え、14番からの終盤で耐える。試合運びのシナリオはしっかりとできあがっている。
(串田孝義)