9月に中ロ首相会談 関係拡大の具体策協議へ
【サンクトペテルブルク=石川陽平】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は6日、訪問先のモスクワでロシアのメドベージェフ首相と会談し、中ロの2国間関係をさらに拡大していくことで一致した。9月にメドベージェフ氏が中国の李克強(リー・クォーチャン)首相と北西部のサンクトペテルブルクで会談し、具体策を詳細に話し合うことを確認した。
習氏は会談で、中ロ関係が「新しい時代に入った」と高く評価し、「多様な協力関係を着実に深めていくために、双方がさらに努力していく」と強調した。メドベージェフ氏も経済や政治、外交など「すべての方面で中ロは協力している」と語った。
習氏はサンクトペテルブルクに移動し、7日にはロシアのプーチン大統領と共に国際経済フォーラムで演説する。プーチン氏とは5日に会談し、米国の対イラン制裁への反対などを盛り込んだ共同声明を発表した。今回の習氏の訪ロでは、民間ベースで200億ドル(2兆1600億円)程度の商談もまとまった。