大卒内定率71%、選考早まる 6月民間調べ
就職情報大手のディスコ(東京・文京)が6日発表した、6月1日時点の2020年春卒業予定の大学生・大学院生の内定率(内々定を含む)は71.1%だった。前年同月を5.4ポイント上回った。ディスコの武井房子上席研究員は「大手企業も含めた多くの企業が解禁より前に選考を始めていたようだ」と分析。早期に学生を確保しようとする動きが顕著だった。
内定率は5月1日時点より20ポイント上昇した。就職先を決定して活動を終了した学生の割合は全体の38%。内定を持ち、就職先を決めていない学生(5%)を合わせると、43%に達した。
内定を獲得しているが就職先をまだ決めていない学生に理由を尋ねると「本命の企業がまだ選考中」が53%と半数を超えた。一方、まだ内定を獲得していない学生に見通しを尋ねたところ、「選考中の企業はあるが、内定が出るかわからない」が57%に達し「内定がとれる人ととれない人の二極化が進んでいる」(ディスコの武井上席研究員)とみている。