震災避難者、再び5万人超 福島県の精査で判明
復興庁は31日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の避難者数が、5月14日時点で5万1184人だったと明らかにした。前回4月9日時点で5万人を下回る約4万8千人になったと発表していたが、福島県が避難者数を精査した結果、実際は約4千人多かったことが判明した。
福島県によると、4月に県内自治体に要請した実態調査で、南相馬市がこれまで「不明」だった親族や知人宅などへの避難者数を2730人と報告したことが主な増加要因としている。
避難先は47都道府県の993市区町村。都道府県別では原発事故の影響が続く福島が1万1293人で最多。津波被災地で住宅再建が進む岩手は2718人、宮城は1594人だった。
施設別では、仮設住宅や民間賃貸住宅などで暮らす人が2万6768人、親族・知人宅が2万4190人、病院などが226人。
避難者数は、都道府県からの報告を基に復興庁が集計。自治体ごとで集計基準に違いがある。震災直後の避難者数は推計47万人。〔共同〕
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