中国、「軍民融合」トップ摘発に米国の影
(グローバルViews)
中国総局 多部田俊輔
中国共産党で汚職摘発を担う中央規律検査委員会は四川省の彭宇行・前副省長を「重大な規律違反」の疑いがあるとして調査に着手した。彭氏は習近平(シー・ジンピン)最高指導部の肝煎り政策「軍民融合」の実動部門のトップを務めたエリートだ。米国など海外に情報を漏洩した疑いをかけられているとみられる。米中対立が貿易摩擦からハイテクの覇権争いに広がる中、水面下の「諜報(ちょうほう)戦」も激しさを増している。
「軍...
いま大きく揺れ動く、世界経済。 自分か。自国か。世界か。このコラムでは、世界各地の記者が現地で起きる出来事を詳しく解説し、世界情勢の動向や見通しを追う。 今後を考えるために、世界の“いま”を読み解くコラム。