日ロ外相が会談、北方四島での共同経済活動など議論 6月の首脳会談念頭に
河野太郎外相とロシアのラブロフ外相の会談が31日午前、都内の飯倉公館で始まった。6月末に大阪で開く20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて開く日ロ首脳会談を前に、北方領土問題を含む平和条約締結交渉の前進をめざす。日本が領土問題解決に向けた環境整備と位置づける北方四島での共同経済活動についても協議する。
河野氏は会談の冒頭「6月の日ロ首脳会談を念頭に、ラブロフ氏との間で共同経済活動を含む平和条約締結問題をはじめ忌憚(きたん)のない議論をしたい」と語った。ラブロフ氏は「質的に新しいロシアと日本の関係を構築する」と述べ、共同経済活動の拡大と協議の加速化を訴えた。
会談ではロシア側が提案する北海道とサハリン州の間を査証(ビザ)なしで行き来する制度も議論するとみられる。