マネーフォワード、カード決済の端数をプリカに貯金
家計簿アプリなどを手掛けるマネーフォワードは29日、プリペイドカードにカード決済の「おつり」を端数として自動で貯金できるアプリの提供を始めた。これまでは専用口座におつりをためる別の自動貯金アプリを展開していた。クレディセゾンと組み、ためたお金をVISA加盟店のネット通販に使えるようにした。
アプリ名は「プリカに しらたま」。家計簿アプリに連携したクレジットカードで買い物をすると、設定金額と買い物代金の差額に当たる「端数」が自動的にたまる。おつりの貯金額が2000円を超えるとアプリ上で発行した仮想のプリペイドカードに自動的にチャージされ、ネット通販に使える。
おつりを計算する基となる設定金額は100円、500円、1000円単位の3種類。100円単位に設定した上で350円の買い物をすると、400円から350円を引いた50円が「おつり」になる。貯金額をアプリのプリペイドカードにチャージするには、クレディセゾンが発行するクレジットカードを連携する必要がある。
マネーフォワードは2017年から自動貯金アプリ「しらたま」を展開している。利用者数は非公表だが、同社によれば貯金総額は5億円に達するという。貯金の入り口は今回の新アプリと同様の仕組みだが、ためたお金を使うには連携先の住信SBIネット銀行の専用口座からメイン口座に移す必要があった。自動チャージで利用者の利便性を高める。
(駿河翼)