岩塚製菓、3年間で売上高9%増 新中計
岩塚製菓は29日、東京都内で開いた2019年3月期の決算説明会で、22年3月期までの新たな中期経営計画を発表した。構造改革を進めながら経営基盤を強化し、今後3年間で連結売上高を前の期比9%増の250億円、営業利益(前の期は800万円)を7億5000万円に引き上げる方針だ。あられやおかきの国内シェアを18%から22%に引き上げる目標も掲げた。
今後は少子化の進展に伴い、国内需要の増加が見込めないうえ、労働力不足も顕著になると予想。このため、人工知能(AI)なども活用し、生産の効率化や自動化を進める。
「田舎のおかき」など国産米100%の商品に一段と力を入れることで、他社との違いを鮮明にしていく。価格競争が激化する中で、品質重視の高付加価値商品を効率的に生産する体制を整えていく。
スローガンに「米菓からBEIKAへ」を掲げ、アジア向け輸出を増やすとともに、北米での販路を築く。