ライトオンの19年8月期、最終赤字53億円 販売不振
カジュアル衣料品のライトオンは28日、2019年8月期の連結最終損益が53億円の赤字(前期は4億5700万円の黒字)になりそうだと発表した。16億円の赤字としていた従来予想から赤字幅が拡大する。販売不振で値引き販売を増やし、採算が悪化する。
売上高は前期比3%減の745億円となる見通し。従来予想を25億円下回る。大きな売り上げを見込める大型連休で後半に気温が低下し、来客数が減少するなど振るわなかった。3~5月期の既存店売上高は前年同期に比べ2.8%減少した。販売不振の商品について夏のバーゲンでの販売計画を見直した。
期末配当は無配とする。従来は10円を予定していた。中間期に10円の配当を実施しており、年間配当は前期から10円減の10円となる見通し。
また、業績予想の下方修正に伴い金融機関と結ぶシンジケートローン(協調融資)契約などに関わる財務制限条項に抵触する見込みになったと発表した。ライトオンは金融機関への契約継続の申し入れに加え、手元資金の確保で「当面の資金状況は安定的に推移する見通し」としている。