山口にも「適地」伝達 地上イージスで防衛省 秋田に続き
原田憲治防衛副大臣は28日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備候補地を抱える山口県を訪れ、村岡嗣政知事らと県庁で会談した。周辺への影響調査で問題は見つからず、配備の適地だとの判断を伝達した。配備候補地は陸上自衛隊・むつみ演習場(山口県萩市、阿武町)。阿武町の花田憲彦町長は配備反対を明言している。
調査結果によると、レーダーの電波による周辺への影響を調べたところ、問題はなかった。同システムの設置で、近辺の水環境に影響が出るとの懸念についても、対策を講じるとしている。
防衛省は配備候補地に、むつみ演習場のほか、陸自の新屋演習場(秋田市)を選定している。原田氏は27日に秋田県庁を訪れ、調査結果を報告。配備へ理解を求めた。同県側は「すぐに結論は出せない」とした。
〔共同〕