長野県開発の酒米「山恵錦」 日本酒として店頭に
長野県農業試験場が開発した酒米品種「信交酒545号(山恵錦)」を使った日本酒が本格的に店頭に出回り始めた。病気などに強く、さっぱりとした味わいが特徴だという。県は2018年に21ヘクタールだった同品種の作付面積を、22年に81ヘクタールまで増やす方針だ。
山恵錦は生産量の多い「山田錦」と冷害などに強い「ゆめしなの」の系統を交配し、17年に県の認定品種に採用された。長野県で広く栽培される「美山錦」と比べると稲が倒れにくく、病気や冷害に強い。米粒が砕けにくいのも特徴だ。
20日には山恵錦を使った酒を生産する県内27蔵によるお披露目会が開かれた。試飲を終えた阿部守一長野県知事は取材に「とてもおいしい。これは全世界に発信しなければならない」と語った。
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