秋田に配備「適地」伝達 地上イージスで防衛省
原田憲治防衛副大臣は27日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を巡り、配備候補地の陸上自衛隊・新屋演習場(秋田市)を抱える秋田県の佐竹敬久知事らと県庁で会談した。昨年秋から進めていた周辺への影響調査で「問題ない」との結果が出たと報告。同演習場は「適地」との判断を伝え、理解を求める考えだ。
調査結果によると、イージス・アショアと同じ周波数帯の電波を出すレーダーを使って周辺への影響を調べたところ、人体に影響が出るレベルを下回った。同システムが攻撃の標的になるとの県側の懸念を受け、配備部隊を当初予定の約200人から約250人へ増やし、警備を強化する。
防衛省は配備候補地として新屋演習場のほか、陸自のむつみ演習場(山口県萩市、阿武町)を選定。原田氏は28日に山口県を訪れる予定だ。
〔共同〕