英国発の円高圧力、政府・日銀に「頭痛の種」
経済部 斉藤雄太
外国為替市場で英国の政局混迷によるポンド安が円高圧力を高める発火点になるとの見方が浮上してきた。英国の欧州連合(EU)離脱交渉で「合意なき離脱」の可能性がじわりと高まり、投資家のリスクオフ(回避)の円買いを誘うためだ。一時の楽観論が吹き飛んだ米中貿易摩擦に続き、ブレグジット問題も再燃した。景気の先行きに神経をとがらせる日本政府・日銀にとって「頭痛の種」が加わった。
ポンドは5月上旬から主要通貨に...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り718文字
関連企業・業界