しなの鉄道、次期社長に春日氏
長野県は24日、第三セクターのしなの鉄道(長野県上田市)次期社長に春日良太専務を推薦すると発表した。29日の取締役会、6月の株主総会を経て就任する見通し。大株主の県は、玉木淳社長が3月に退任を表明して以降、後任の選定を進めていた。人口減などで主力の鉄道事業の経営環境が厳しいなか、新社長のもと収益力を強化する。
長野県の阿部守一知事は「これまで積み上げてきた方向性を基本的に引き継ぎながら、さらに発展させてほしい」と述べた。後任の専務には、三菱地所の岡田忠夫ソリューション営業二部理事(54)を推薦する。中長期的には遊休地の開発なども進め、鉄道事業の再強化と非鉄道事業拡大を目指す。