オスプレイ暫定配備を要請 防衛省、木更津市に
原田憲治防衛副大臣は24日、千葉県木更津市を訪れ、渡辺芳邦市長らと面会した。陸上自衛隊が運用する輸送機オスプレイについて、同市の陸自木更津駐屯地へ暫定配備できるよう理解を求めた。市側は回答を保留し、地元への説明を重ねるよう要請した。
原田氏は暫定配備の期間について2020年3月から、本来予定する佐賀空港(佐賀市)での配備が可能になるまでと説明した。「さまざまな観点から検討した結果だ」と伝え、飛行の安全性には問題がないとの見解を示した。渡辺氏は「議会や県と相談し、受け入れの可否を検討したい」と述べるにとどめた。
暫定配備は防衛省が21年度までに導入する計画の17機全てが対象となる。陸自木更津駐屯地は米軍オスプレイの整備拠点となっており、1500メートル級の長さの滑走路や格納庫などの既存施設が利用できる。
防衛省は南西諸島の防衛力を強化するため、離島防衛の専門部隊「水陸機動団」の輸送手段としてオスプレイを国内配備する方針だ。最終的な配備先になる佐賀県は18年夏に受け入れを表明したものの、地元漁協との調整が難航している。