豊田合成、パワー半導体の電力を大型化
豊田合成は23日、パソコンのアダプターや交流と直流の変換などに使う「パワー半導体」の電力の大型化を実現したと発表した。半導体内部で電気が流れやすくなるよう構造を改良した。半導体の機能向上で、電気自動車(EV)などの電動車や再生可能エネルギー機器、家電機器などに使い性能向上につなげる。
同社が2010年から開発する、主要材料を従来のシリコンから窒化ガリウム(GaN)に切り替えた「縦型GaNパワー半導体」の電力を強化した。半導体チップの内部に電流を通しやすくする「電流分散層」を導入した。EVの駆動力向上や、再生エネ機器の出力向上につながる。
豊田合成はノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇氏や天野浩氏との共同研究で、1991年に世界で初めて「GaN系青色発光ダイオード」の開発に成功している。
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