セブン&アイが株主総会 24時間営業「モデル再構築」
セブン&アイ・ホールディングスは23日午前、東京都内で株主総会を開いた。国内コンビニエンスストア事業を担うセブン―イレブン・ジャパン(SEJ)で浮上している24時間営業問題について、セブン&アイの井阪隆一社長は「株主にご心配をおかけし、大変申し訳ない」と陳謝。「新規出店を抑制するなど、ビジネスモデルを再構築する」と話した。
同社は2020年2月期の連結営業利益で9期連続の過去最高を見込む。一方で24時間営業の継続や値引き販売のしにくさなどに対し、一部の加盟店オーナーから批判の声が上がっている。
セブン&アイは営業時間短縮の実証実験を始めたほか、今年秋からは販売期限の迫った弁当などの購入客にポイントを還元する実質値引きを始める計画。今期の国内コンビニの純増数を150店と約40年ぶりの低水準とするなど、既存加盟店の支援を強化している。
総会では井阪社長やSEJ社長に就いた永松文彦取締役など取締役12人の選任のほか、剰余金処分など5議案について決議した。所要時間は昨年より10分短い1時間45分、出席株主数は23人少ない596人だった。