人工肉でステーキを 細胞培養肉、実用化へ
編集委員 吉田忠則
半透明のゼラチンに見える約1センチの小さなかたまり。これが牛のステーキになると言われると多くの人は戸惑うだろう。だが、それが現実のものになる可能性が出てきた。日清食品ホールディングスと東大の研究チームが世界で初めて生産に成功したサイコロステーキ状の筋肉組織だ。
日本では大量の食品廃棄が社会問題になっている。だが地球規模で見れば、人口増で膨張し続ける食料需要にいまの生産基盤で応えきれるかどうかが大...
農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」。中国の駐在経験も。