佐賀知事「長崎県と論点整理」新幹線巡り事務レベルでも議論
九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)について、佐賀県の山口祥義知事は21日の記者会見で、長崎県側と事務レベルでも話し合いを持ち、課題解決に向けた論点整理を行う考えを示した。
山口知事は14日昼に長崎県の中村法道知事と会談。民間人も交えて話した際に「副知事とか部長とか、事務レベルでも課題の整理をしたらどうかと提案があったので、賛成した」と述べた。
両県は、未着工の新鳥栖―武雄温泉間を巡り、整備方法や予算獲得をにらんだ方針決定の時期などで意見に違いがある。フル規格での整備について山口知事は「そういう大きな話を(新たに)するためには時間が必要、多くの議論が必要だ」と慎重な姿勢を示した。
同時に与党やJR九州への要望など共同歩調が必要な部分もあり、2022年度には武雄温泉―長崎間の暫定開業も控えている。「武雄と嬉野、その周辺地域に費用対効果を出すというためにも全力でやらなければいけない。長崎県と協議をやっていく時期だと思う」と述べた。
総務省が6月に始まるふるさと納税の新制度で佐賀県みやき町を対象から除外したことについては「今回、国がしっかりルール化に乗り出したことは評価しているが、そもそも制度設計としてはファジー(あいまい)だったのかなと思う。みやき町は自ら判断して自己責任の中でやられたことだと思うので、コメントは差し控える」と述べた。
関連企業・業界