「米帝打倒」 強硬に転じた習氏の新たな政治運動
編集委員 中沢克二
中国国家主席の習近平(シー・ジンピン)は5月20日、対米交渉の司令塔である副首相の劉鶴を伴って突如、革命の聖地を擁する江西省に現れた。今回の目的はスマートフォンや電気自動車の生産に欠かせない戦略部品、ネオジム磁石に関わるレアアース(希土類)加工工場の視察である。
「国際競争力のあるレアアース生産基地を建設しよう」。中国国営中央テレビは、習近平の背後にあるこんなスローガンを大写しにした。米大統領、...
3期目となる新たな習近平(シー・ジンピン)指導部が発足しました。習政権では習氏に近いとされる「習派」は最高指導部を指す政治局常務委員で7人中6人を占め、序列24位以内の政治局員でも約7割が該当するとみられます。権力の一極集中を進める習政権の最新ニュースや解説をまとめました。
■「習政権ウオッチ」習政権の中枢で何が起きているのか。中沢克二編集委員が深掘りします。
■「大中国の時代」異形の膨張を続ける「大中国」の轍(わだち)と、習氏のビジョンを読み解きます