豊田合成、米国に新事業所、グループ外企業と関係強化
豊田合成は20日、米国中西部オハイオ州に営業と技術開発を担う事業所を設立すると発表した。ホンダの研究開発施設の近隣に拠点を構え、内外装製品やエアバッグ開発を効率化する。同社の稼ぎ頭である米国事業を拡大するとともに、トヨタグループ外企業との連携を加速する。
主要顧客のホンダの研究開発拠点がオハイオ州に持つ事務所の近くに、設計や営業機能を担う「豊田合成ノースアメリカ(TGNA)オハイオ事務所」を設立する。7月に稼働し、まずは5人の従業員を配置する。2020年代前半には10人に増やす予定だ。これまではミシガン州に位置するTGNA本社からオハイオに通っており、時間がかかっていた。同社の2019年3月期の米州での営業利益は174億円と全社の半分を占める。
同社は2018年にはインドのデリー近郊に自動車用部品の技術開発拠点を設立。主要顧客のマルチ・スズキ・インディアとの連携強化を進めている。