自民大阪府連、溝埋まらず 都構想巡り府連会長と市議対立
大阪維新の会が掲げる「大阪都構想」への対応を巡り、自民党大阪府連は18日、会議を開催した。都構想の住民投票を容認する府連会長の考えに対し、大阪市議団などは改めて反発。双方の溝が埋まらなかった。府連は引き続き議論を続けていく。
「住民投票に賛成する方針は一歩も譲らない」。渡嘉敷奈緒美・府連会長は18日の会議後、記者団に改めて強調した。大阪府知事・大阪市長のダブル選や統一地方選の結果を受け、「明確に民意が示された。立ち振る舞いは負けたほうが改めるのが筋」と述べた。
これに対し、大阪市議団の北野妙子幹事長は「議論して意見を集約したわけではない」と反論。市議選で維新が過半数に届かなかったことを「都構想反対の民意の表れだ」と話した。
一方、渡嘉敷会長は同日、堺市長選(26日告示、6月9日投開票)に無所属での出馬を表明した野村友昭・堺市議の離党届を受理した。党として独自候補を擁立しない方針。堺市長選では維新公認の永藤英機氏(42)のほか、諸派から立花孝志氏(51)が出馬を表明している。