自民市議が無所属で立候補へ 堺市長選、反都構想訴え
堺市の竹山修身・前市長が政治資金問題で辞職したことに伴う市長選(26日告示、6月9日投開票)を巡り、自民党堺市議の野村友昭氏(45)が17日、無所属で立候補すると表明した。野村氏は記者会見で、大阪維新の会が掲げる「大阪都構想」について「明確に反対。長い歴史と伝統を持つ堺を守りたい」と強調した。
野村氏は自民の推薦を受けないとも表明。自民に離党届を提出済みで、18日の自民大阪府連の会合で受理される見通し。
野村氏は会見で、維新代表の松井一郎氏(大阪市長)が2020年秋ごろに住民投票を実施する意向であることに触れ、大阪市を廃止して特別区を設置する「大阪都構想」が実現すれば、隣接する堺市に影響が及ぶと指摘。「多くの市民に反対の声を上げてもらいたい」と訴えた。
大阪府連の渡嘉敷奈緒美会長は11日、都構想の住民投票を容認する考えを示した。堺市議団は撤回を求める抗議文を提出したほか、大阪市議団の北野妙子幹事長も「理解できない」と反発するなど、都構想への姿勢が党内で割れている。
野村氏は11年の堺市議選で初当選し、現在3期目。堺市議団の政務調査会長のほか自民党大阪府連の青年局長を務めるなどしてきた。
堺市長選を巡っては、維新公認の永藤英機氏(42)のほか、諸派から立花孝志氏(51)が出馬を表明している。立憲民主党や共産党は候補者を擁立するかどうか検討している。