日産 社外取締役にJXTG木村氏ら 経営陣候補11人
日産自動車は17日、6月の定時株主総会に提案する取締役候補11人を発表した。西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)のほか、仏ルノーのティエリー・ボロレCEO、ジャンドミニク・スナール会長らが入った。西川氏がCEOを続投する方針だ。社外取締役には元JXTGホールディングス会長の木村康氏らを招く。
社外取締役候補のうち、経済産業省出身の豊田正和氏とレーサーの井原慶子氏は18年から日産の社外取締役を務めており、続投となる。日産は一時、同社のガバナンス改善特別委員会の共同委員長を務めた榊原定征前経団連会長にも就任を打診していたが、最終的には候補から外れた。
日産は元会長のカルロス・ゴーン被告による不正問題を受け、コーポレート・ガバナンス(企業統治)の改善に取り組む。社外取締役を増やして取締役の過半とする。経営の執行と監督の分離を明確にするために社外取締役の中から取締役会議長を選び、会長職は廃止する方針だ。