NY株続伸 115ドル高 自動車の追加関税先送り報道で
【ニューヨーク=大島有美子】15日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比115ドル97セント高(0.45%高)の2万5648ドル2セントで終えた。トランプ米大統領が自動車の追加関税導入への判断を最大6カ月先送りしそうだとの米メディア報道を受け、投資家に安心感が広がった。ゼネラル・モーターズ(GM)やフォードなど自動車株の上げが目立った。
15日の米国株相場は、弱く始まった。朝に発表された小売売上高(季節調整済み)は市場予測に反して前月比で0.2%減少。個人消費の弱含みを警戒し、取引開始直後に売りが先行した。ただ午前に自動車の追加関税の判断延期の報道が伝わると、貿易摩擦が一段と広がる懸念が後退。昼前から上昇に転じた。トランプ氏は18日までに、自動車や部品に関する関税引き上げの可否を判断するとしていた。
個別株ではフォードは1.2%高、GMは0.9%高だった。投資家のリスクを積極的に取る姿勢も強まり、アルファベット(グーグル、約4%高)、フェイスブック(3%高)などハイテク株の上昇も目立った。ハイテク株の構成比率が高いナスダック総合株価指数は1.1%上がった。