カネカ、生分解性プラの生産能力を現状の100倍に 年10万トンに
カネカの田中稔副社長は14日の決算会見で、生分解性プラスチックの生産能力を数年後に現状の100倍となる年10万トンにする方針を明らかにした。「2020年に年2万トンの工場を建設して、数年後に10万トンまで引き上げたい」と説明した。
カネカは25億円を投じて19年12月に生産能力を現在の千トンから5千トンに高める計画を既に表明している。そこから、さらなる増産投資に踏み切る考えだ。
生分解性プラスチックは土や海の中で分解する新素材で、海洋汚染の原因となるプラスチック製品の代替製品として関心を集めている。セブン&アイ・ホールディングスが今秋に一部店舗のストローに試験導入を決めたほか、資生堂がカネカと化粧品容器などの共同開発を決めている。
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