MTG、不適切会計の可能性 中国子会社で
トレーニング機器「シックスパッド」などを手がけるMTGは13日、中国の全額出資子会社「MTG上海」で不適切会計の疑いがあると公表した。14日に会見した松下剛社長は「米国や台湾など、すべてのグループ会社を調査する」と話した。
MTG上海は2019年1~3月期に取引先2社に納品後、代金を分割で受け取ったにもかかわらず、一括で計上した可能性があるという。
10日に18年10月~19年3月期の連結決算を発表後、監査法人トーマツから指摘を受けた。松下社長は「管理体制に力を入れてきたがガバナンスが甘かった」と反省し、第三者委員会を設置してグループ会社を調べる考えを示した。
MTGは美容ローラー「リファ」の売り上げが落ち込み、18年10月~19年3月期の連結純利益が5300万円と、37億円だった前年同期から急減した。売上高は13%減の246億円だった。
19年9月期の純利益は前期比9割減の6億2000万円、売上高は16%減の510億円を見込んでいる。MTG上海の売上高は18年9月期実績で60億円強だった。
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