男性にも刺さった「さよならミニスカート」
続・漫画サバイバル(3)
少女コミックや女性コミックの存在感が高まっている。けん引役は講談社の「逃げるは恥だが役に立つ」や集英社の「さよならミニスカート」など社会的なテーマを取り入れ、従来のファン層以外にも共感を広げた作品だ。女性をターゲットにしたマンガ誌を手に取ることをためらっていた男性も作品に直接触れる機会を増やすことにもつながっている。少女・女性コミックは低迷するマンガ業界の起爆剤になるか。
雑誌を中心に動いてきたマンガ界が揺れている。少子化の影響に加え、ネットマンガの普及や好みの多様化などで、マンガ誌の発行部数は激減し、近年のヒット作品は数えるほどに。この荒波に立ち向かおうとするマンガ家や編集者たちがいる。「続・漫画サバイバル」は、これからのマンガの進む道を模索する彼らの姿に迫る。