三菱マ、純利益96%減 19年3月期 製錬所トラブルで販売数量減
三菱マテリアルが13日発表した2019年3月期の連結決算は純利益が前の期比96%減の12億円だった。国内外で発生した製錬所のトラブルなどで銅地金の出荷量が減った。セメント事業は人件費や原油価格の上昇で輸送費などのコストが膨らんだ。
売上高は4%増の1兆6629億円、営業利益は49%減の368億円だった。17年に買収した銅加工品を手掛けるフィンランド子会社が通期で寄与した。アルミ製品は地金の価格上昇で売上高が増えたが、製錬に用いられる電力の価格が上がり、減益となった。
20年3月期の連結純利益は前期の23倍の300億円に回復する見通し。製錬所の炉修が終了し、操業を再開することで金属事業は販売数量の回復を見込む。前期はあった製錬設備に関する棚卸し減耗損がなくなることも大きい。売上高は2%増の1兆7000億円を見込む。
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