デサント今期純利益34%増 新中計「新経営陣が公表」
デサントは13日、2020年3月期の連結純利益が前期比34%増の53億円になりそうだと発表した。前期に計上した英子会社の減損損失などがなくなる。22年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画は、6月に発足する新経営陣が公表すると明らかにした。
辻本謙一最高財務責任者(CFO)は13日の記者会見で「中計の発表(時期)が延びているが、次の経営陣が発表したい」と説明。一方で「日本、韓国、中国の3本柱を伸ばしていく従来の方針は大きく変わらないのではないか」と述べた。退任が決まっている創業家の石本雅敏社長や、伊藤忠出身で次期社長に就任予定の小関秀一氏の姿はなかった。
20年3月期の連結業績は、売上高が前期比1%増の1440億円、営業利益は1%増の80億円を見込む。19年3月期の連結純利益は前の期比32%減の39億円だった。日本や韓国の売り上げが想定を下回り、かさんだ出店費用やデジタル投資を吸収できなかった。苦戦が続く英子会社の減損損失も計上した。