ノリタケの20年3月期、経常益2割減 スマホ減速
ノリタケカンパニーリミテドは9日、2020年3月期の連結経常利益が前期比2割減の78億円になりそうだと発表した。売上高は1%減の1240億円となる見通し。中国の消費減速を背景にスマートフォン(スマホ)向け電子部品の出荷が落ち込んでおり、同社が供給するセラミック材料も販売が鈍化する可能性があるとしている。
同日、記者会見した加藤博社長は「今期の収益見通しは保守的に判断した。中国経済やスマホの販売も下期は若干回復するとみている」と述べた。減収減益見通しだが、配当は年100円(前期実績は90円)に引き上げる方針だ。
同日発表した19年3月期の連結決算は経常利益が前の期比4割増の97億円、売上高は7%増の1258億円だった。自動車など生産の伸びを受けて主力の工業用砥石の販売が伸びた。純利益は前の期に不動産売却益があった反動で3割減の97億円だった。
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