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小麦国際価格が下落、米国産輸出鈍化で在庫増

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小麦の国際価格が下落している。指標となる米シカゴ先物(期近)は、日本時間9日夕時点で1ブッシェル4.3ドル前後。直近の高値だった4月上旬に比べて1割安い水準で推移している。米農務省が10日に発表を予定する月例需給報告の事前予想で米国産小麦在庫が引き上げられ、供給が増えるとの観測から売られた。

ロイター通信によるアナリストの事前予想で、2018~19穀物年度の米国産小麦の期末在庫は、4月時点より1千万ブッシェル多い10億9700万ブッシェルの見通し。「主要輸出国のロシアとウクライナ産の輸出が堅調なため、米国産の輸出が鈍化することを見込んだ」とフジトミの斎藤和彦チーフアナリストはみる。

19~20年度の米国産の生産量は前年度より2500万ブッシェル多い19億900万ブッシェルとなる見通し。米国南部で生産する冬小麦の作況の良さを映した。

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