勉強って意味なくね? 高校生の「なぜ」引き出す
キセキの高校(4)
「考えろ」――学校で、会社で、先生も上司も繰り返す。でも、どうやって? それを教えてくれる人は少ない。東京都立大山高校で哲学対話を経験した若者たちは「なぜ?」をみつけ、未来につなげるすべを知った。教えてくれたのは誰なのか。
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2019年4月に東洋大学法学部に入学した菅頭知哉(18)のスマートフォンには、学生にはおなじ...
偏差値40。東京都立の高校の中でも最下層。そんな都立大山高校(板橋区)で、異変が起きている。この3年、上智など有名私大に加え、国公立大への合格者が相次いでいるのだ。生徒を変えたのは、詰め込み式の受験勉強でもなく、最先端のIT授業でもない。哲学者が学校に持ち込んだ「哲学対話」という集いだ。その変貌は、奇跡の変身か。それとも、変化の軌跡か。
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