四国の電力、太陽光が9割供給 GW期間中、8ポイント増
四国電力は8日、今年のゴールデンウイーク(GW)期間中に、太陽光発電による供給力が四国エリアの需要全体の88%に達したと発表した。前年の同時期と比べ8ポイント上昇した。電力系統につながる太陽光発電は四国内で月2万キロワットのペースで増えており、一時的な発電停止を事業者に求める出力制御の可能性が高まってきている。
四国内の電力需要に占める太陽光発電の割合が最も高まったのは、5日の正午~午後1時の間。213万キロワットの電力需要に対し、太陽光発電の最大出力が187万キロワットに達した。四国電は火力発電の抑制や、連系線を活用して域外に電気を送るなどして、需給バランスを調整した。
GW期間中は工場が休みとなるなど電力需要が減るため、四国電は万が一に備えて出力制御に向けた準備をしていた。GWを乗り切ったことで、今春の出力制御の可能性はかなり低くなったという。