昭和の教訓、生かす時代に 新たな研究成果に学ぶ
本社コメンテーター 秋田浩之
令和の日常がやってきた。これに先立ち、日本ではメディアを中心に、平成の振り返りブームともいえる現象が広がった。平成を見つめなおし、次への手がかりを探そうというわけだ。
だが、令和への教訓を探すなら、もっとさかのぼって昭和の時代に光を当てるべきではないだろうか。新しい実証研究の成果が生まれ、昭和史の解釈が年々、更新されているからだ。
先の戦争では、日本人だけで約310万人の命が失われた。この戦争に...
長年、外交・安全保障を取材してきた。東京を拠点に北京とワシントンの駐在経験も。国際情勢の分析、論評コラムなどで2018年度ボーン・上田記念国際記者賞。著書に「暗流 米中日外交三国志」「乱流 米中日安全保障三国志」。