車の機能に異常なし 池袋の暴走事故
東京都豊島区東池袋で乗用車が暴走し12人が死傷した事故で、警視庁による乗用車の機能検査の結果、アクセルとブレーキに異常がないと判定されたことが7日、捜査関係者への取材で分かった。同庁は運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87)が誤ってアクセルを踏み続けた疑いがあるとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で調べている。
捜査関係者によると、警視庁は7日までに自動車メーカーなどの立ち会いの下、同じ車種の車で機能検査を実施。飯塚元院長は事故後、親族に「アクセルが戻らなくなった」と話していたが、そうした異常は確認されなかったという。
事故は4月19日午後0時25分ごろに発生。近くに住む松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡し、飯塚元院長を含む10人が重軽傷を負った。元院長は入院しており、警視庁は回復を待って事情を聴く方針。