飛び立つロケット、大歓声 北海道大樹町
「上がった」「やったー」。朝日が照りつける中、宇宙分野の新興企業「インターステラテクノロジズ」のロケットが4日、北海道大樹町の実験場から空高く打ち上げられた。近くで打ち上げを見守った町民らは歓声を上げ、成功を祝福した。
実験場から約1.5キロ離れた公園には、早朝から約1300人が詰め掛けた。午前5時45分ごろ、「ゴー」というごう音とともにロケットが上がると、大きな歓声と拍手が巻き起こった。北海道帯広市から訪れた自営業、上田茂輝さん(57)は「成功の瞬間を見ることができて感動した」と興奮した様子だった。
大樹町の飲食店経営、青山利恵子さん(69)は町内に設けられた別の観覧席から見守った。普段からインターステラ社に弁当の差し入れなどをしているといい「絶対にやってくれると信じていた。おつかれさまと声を掛けたい」と涙ながらに話した。〔共同〕