DJ機器事業売却へ KKRとパイオニア
米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)とパイオニアは、ディスクジョッキー(DJ)機器事業を手がけるパイオニアDJ株を売却する。大手ファンドや海外事業会社が興味を示す可能性がありそうだ。
パイオニアDJはKKRが約85%、パイオニアが約15%を保有している。入札を経て、今夏から秋にかけて買い手候補が決まる見通しだ。
パイオニアは2015年3月、パイオニアDJの発行済み株式の大半をKKRに約590億円で売却。欧米に強いパイオニアのDJ機器の世界シェアは6~7割に達し、年間数百億円の売上高を持つ優良事業だった。
パイオニアはDJ機器事業のほかにも、AV(音響・映像)などの各事業を相次ぎ売却、車載事業に特化したが業績が悪化。19年1月にはアジア企業に出資するファンドのベアリング・プライベート・エクイティ・アジアからの出資を受け入れ、完全子会社となって経営再建を進めている。