米のイラン制裁強化、サウジは大幅増産に慎重 ロシアもしばし様子見
客員編集委員 脇祐三
石油輸出国機構(OPEC)諸国にロシアなども加わった「OPECプラス」の協調減産は、6月末に期限が来る。サウジアラビアが7月以降も継続するよう望む一方、ロシアでは延長不要論が広がっていた。その局面で、米国のトランプ政権が対イラン制裁の徹底を打ち出した。これにサウジとロシアがどう対応するかが当面の石油市場の焦点になる。
最近の両国の動きを追ってみよう。
2019年3月18日にアゼルバイジャンのバクー...
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