国外最大規模の漫画展に 大英博物館に原画240点
ロンドンの大英博物館で5月に始まる「マンガ展」に日本から約50人の漫画家らが参加し、約1100平方メートルの会場に原画類約240点が展示されることが分かった。博物館と共催する「マンガ・アニメ展示促進機構」(東京)が30日までに発表した。
日本国外の漫画展として過去最大規模で、同機構は「視覚で伝える日本の物語芸術の魅力が、大英博物館によって全世界に発信される展覧会になる」と期待している。
「The Citi exhibition Manga」と題する展示を象徴する作品に、野田サトルさんの冒険活劇「ゴールデンカムイ」を採用。導入部を含め7部構成の展示では、漫画の描き方や読み方、歴史、ジャンルなどを解説、幕末・明治期の浮世絵師、河鍋暁斎の「新富座妖怪引幕」の現物(全長約17メートル)も展示する。
手塚治虫さん、赤塚不二夫さん、さいとう・たかをさん、ちばてつやさん、萩尾望都さんら日本漫画の功労者に加え、井上雄彦さん、こうの史代さん、鳥山明さん、尾田栄一郎さん、青山剛昌さんら現代の人気作家の計約70作品が紹介される。
アニメ、ゲームへの多メディア展開も「ポケットモンスター」などを例に解説。世界最大の同人誌即売会コミックマーケットにも触れ、ファンの2次創作にも着目する。
5月23日~8月26日の会期中無休。入場料は大人19.5ポンドと決まった。〔共同〕