企業磨くファンド進化論 令和の投資家像とは
本社コメンテーター 梶原誠
株主が投資先の企業に負う責任とは何か。埼玉県熊谷市にある「日本オイルポンプ(NOP)」の本社工場で考えた。
NOPは、工作機械を動かす一部の油ポンプで90%もの国内シェアを持つ、従業員約250人、売上高70億円弱のメーカーだ。1919年創業の老舗だが、2004年に創業家が株を手放して以降、投資会社が3度も転売した。
企業を買収後に構造改革し、価値を高めて売却するのが「買収ファンド」に代表される投...
東京、ニューヨーク、ソウル、香港を拠点に市場を通して世界を見てきた。アジア通貨危機、日本の金融危機、リーマン危機も取材。編集委員、論説委員、英文コラムニストを経て2017年2月より現職。市場に映る全てを追う。
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