両陛下、労災の慰霊施設訪問 拝殿で供花
天皇、皇后両陛下は23日、労働災害で亡くなった人々を慰霊するため、高尾みころも霊堂(東京都八王子市)を訪問された。霊堂最上階の11階に上がり、約26万人の御霊(みたま)を祭る拝殿で供花された。
その後、労災による年間死亡者数の推移の説明を受けた天皇陛下は「ずいぶん少なくなりましたね」と感想を述べ、死亡者を減らすには「どういう努力が必要ですか」と質問されていた。
これに先立ち、両陛下は昭和天皇の武蔵野陵(同市)を参拝し、30日に控える陛下の退位を報告された。退位に関連した儀式の一つである「昭和天皇山陵に親謁の儀」で、残すは30日当日の儀式のみとなった。
この日は両陛下の姿を見ようと、沿道に多くの市民が詰めかけた。