維新、市長選2勝1敗 ダブル選勢い持続
大阪維新の会が新人を擁立した大阪府池田、吹田、八尾の3市長選は21日、池田、八尾両市で大阪維新が、吹田市で無所属現職が勝利した。維新は統一地方選前半戦の府知事、大阪市長のダブル選で大勝、府議選と大阪市議選でも議席を大きく伸ばし、勢いを持続して府内自治体の他の首長ポスト獲得につなげた。
維新代表の松井一郎大阪市長はツイッターに「統一地方選挙に参加された全ての皆さんに『感謝』です」と投稿した。
新人同士の一騎打ちとなった池田市長選は、維新の元市議、冨田裕樹氏(42)が、22日付で辞職する現職、倉田薫氏の長男で無所属の元市議、倉田晃氏(46)を破った。
松井氏の地元、八尾市長選でも、維新の元市議、大松桂右氏(49)が、無所属現職、田中誠太氏(62)の4選を阻んだ。無所属新人の政治団体代表、田中美智子氏(76)も及ばなかった。
大松氏は「統一地方選後半戦でも維新の考えに理解が得られた。松井代表、吉村洋文知事とタッグを組み、成長の道を歩む八尾をつくりたい」と記者団に語った。
吹田市長選は無所属現職、後藤圭二氏(61)が再選を果たした。維新の元市議、榎内智氏(40)と元市長、阪口善雄氏(70)を退けた。
投票率は池田市長選が55.52%。吹田市長選が48.20%、八尾市長選が48.69%だった。〔共同〕
4年に一度の統一地方選。2019年は統一地方選と夏の参院選が12年に一度重なる「亥(い)年選挙」だった。