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少年の野球肘を防げ、各地で取り組み広がる(風紋)

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野球の投球で肘を痛め、医療機関を受診する小中学生が増えている。日本整形外科学会などが2014年度に全国1万人の少年野球選手を対象に行った調査では4人に1人が肘の痛みを訴えていた。球の投げ過ぎによる「野球肘」だ。

新潟リハビリテーション病院(新潟市)の山本智章院長は「小学生は体が発達段階で全身を連動させた投球ができず重心移動も不安定なので、腕の力に頼った手投げになりがちで肘に負担がかかる」と説明する。

野球肘は肘の内側に発生する内側上顆(か)骨端障害(内側型)と、外側に起きる離断性骨軟骨炎(外側型)に大別される。山本院長は「少年に多いのは内側型で、症状がないまま進行するケースも少なくない。検診では特に外側型を見つけて重症化させないことが大切だ」と話す。

新潟県では11年に小中高の野球団体と医療関係者が「新潟県青少年野球団体協議会」を立ち上げ、選手の故障を予防する取り組みを始めた。選手がセルフチェックできる「野球手帳」や指導者向けの手引も作成し配布している。

12年に「少年野球肘外来」を開設した済生会富山病院(富山市)整形外科の藤井秀人主任部長らは、毎年秋に市内の少年野球選手300~400人を対象に超音波検査装置を使った「野球肘検診」を行っている。

富山県舟橋村の少年(12)は昨年3月ごろから肘に痛みを感じるようになり、少年野球肘外来で外側型と診断された。下半身の筋トレやストレッチ、肘に負担のかかるフォームの修正といったリハビリを続けると秋には痛みが消え、試合に出られるまで回復した。

京都軟式野球連盟は16年から大会出場選手に年1回の野球肘検診を義務付けている。「よしおかクリニック」(京都府京丹後市)の吉岡直樹院長は「市の事業として野球肘検診が推進されたこともあって、検診で異常が見つかったり痛みを訴えたりする選手は大幅に減った」と語る。

投球数制限では小学生の学童野球(全日本軟式野球連盟)が今夏の全国大会から1日70球と決めた。島根大学病院(島根県出雲市)整形外科の門脇俊助教は「地方ではメンバーが少ないため小学校低学年からレギュラーとなり、軟骨が成長する時期に投げ過ぎて故障する例が目立つ」と話す。

少年野球の国際大会にチームドクターとして同行したことがある慶友整形外科病院(群馬県館林市)の古島弘三スポーツ医学センター長は「投球数制限は世界の常識で、指導者が『選手を故障させないのが我々の責務』と過度な練習をさせない。日本では指導者や親が勝利にこだわって子供を練習に追い込み、結果的に子供が故障して大好きな野球を続けられなくしている」と指摘する。野球少年の悲劇を数多く見てきた医師の警告は重い。(木村彰)

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