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京都につたわる伝統のお菓子

(あのまちこの味)

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 日本経済新聞大阪夕刊の「もっと関西」は、2019年5月7日付から「関西タイムライン」(KANSAI Timeline)に生まれ変わります。タイムラインは過去から今、未来への移り変わりを意味します。私たちが働き、暮らす関西について多角的に報じてきましたが、これからもさらに魅力を追求していきます。毎週水曜日に掲載してきた各地の名物・名産「あのまちこの味」の中から、一部を紹介します。

五色豆(京都市)

色付け5日、甘い縁起物

黒豆やそら豆など良質な豆の産地が近隣にある京都では、独自の豆菓子が発展した。その一つが五色で彩られた「五色豆(ごしきまめ)」。かりっとした食感に、えんどう豆と甘い砂糖の風味が口に広がる。五色は宮中の祝い事で使われる青(緑)、赤、黄、白、黒(茶)を模し、縁起物としても親しまれている。

1884年創業の老舗菓子店「豆政」(京都市)によると、明治時代に海外から砂糖が輸入され、煎ったえんどう豆に色を付けた砂糖をかけたのが始まりとされる。京都駅を中心に販売され、土産物として持ち帰る客が多かったので全国に広まったという。

製法は今も昔も変わらない。3日間水につけて柔らかくした豆を煎り、着色した砂糖をかけて作る。砂糖がけは1日1回、5日間かけて少しずつ色を付けていく。写真映えするとして、最近では若者の間でも人気が出ている。豆政の5代目社長、角田潤哉さん(55)は「伝統を大事にしながら新しい挑戦に取り組み、ファンを増やしたい」と話している。

(大阪社会部 沢隼)

=2019年1月23日付掲載

和菓子「水無月」(京都市)

無病息災祈る庶民の涼味

京都の夏の風物詩が和菓子「水無月(みなづき)」。その名の通り、市内の和菓子店で今の時期に一斉に店に並ぶ。なめらかなういろうの生地に甘みのある小豆を載せて三角形に切り分けた。「これを食べなければ夏を迎えられない」という市民も多い。

由来は平安時代にさかのぼる。1年の折り返しにあたる6月30日に今後の無病息災を祈念する「夏越(なご)しの祓(はらえ)」で、当時の貴族は氷室の氷を削って食べていた。だが、庶民にとって氷は高価なものだったため、氷を模した三角形のういろうのお菓子が考案されたという説がある。小豆の赤色は魔よけの意味が込められている。実際に市内の和菓子店で扱われ始めたのは昭和ごろだともいわれる。

今や、ひいきの和菓子店の水無月を味わうのを毎年楽しみにしている市民が多い。江戸時代創業の京菓子の老舗「俵屋吉富」では「30日に向けて販売が伸びていき、最終的には1日200~300個まで売れる」という。30日の1日だけ販売する店もある。

(京都支社 山本紗世)

=2018年6月20日付掲載

京あめ(京都)

甘さ上品、しま模様鮮やか

口に入れると上品な甘さが広がる、京都ブランドのあめが京あめだ。カラフルなしま模様が美しいものもあり、見た目にも消費者を楽しませる。京都府菓子工業組合が地域団体商標に登録していて、地元の菓子会社各社が製造と販売を担当している。

大手企業が製造する一般的なあめは砂糖と水あめの配合比率は半々だ。これに対して、京あめは砂糖7に対して水あめは3程度だという。水あめが少ないと硬くなり混ぜにくくなるが、光沢が出るあめに仕上がる。

発祥については諸説ある。1876年創業の老舗菓子店、今西製菓(京都市)の今西政博専務は「京あめというブランドが確立したのは戦後の復興期ではないか。歴史は意外と浅い」と指摘する。

最近は撮影した写真を交流サイトに投稿して見栄えを競う「インスタ映え」を背景に、女性客を中心に購入者が増えているという。今西専務は「特別な人へのお土産としても人気を集めている」と話す。価格は100グラムの瓶詰で378円から販売されている。

(大阪経済部 黒田弁慶)

=2018年4月18日付掲載

松風(京都)

生地しっとり素朴な甘み

松風は京都を代表する和菓子のひとつだ。長方形のしっとりとした生地は一見するとカステラを思わせるが、素朴な甘みがある味噌を練り込んでいる。小麦粉に砂糖や水あめ、白味噌を混ぜて自然発酵させたものを薄く焼き上げて作る。

作家の司馬遼太郎は歴史小説「関ケ原」「燃えよ剣」に松風を登場させた。新聞記者時代、西本願寺で御用聞きを300年以上務めていた家系の青年から松風とその由来を聞き知ったとされる。京都市の西本願寺の目の前にある和菓子屋「亀屋陸奥」の河元正博社長は「御用聞きの青年は当店の20代目店主。1421年の創業以来、本願寺との関係は深い」と語る。

由来は諸説あるが、織田信長が本願寺に攻め入った際、寺内でまかない方を務めていた亀屋陸奥の店主の祖先が兵糧として考えたともいわれる。九州や東京にも同名の菓子はある。「昔なじみの味。西本願寺を訪れる門徒の方が立ち寄って買うことが多い」と河元社長。16枚入りは1100円、8枚入りは650円で販売している。切れ端を詰めた徳用袋は750円。

(京都支社 山本紗世)

=2018年3月28日付掲載

おせき餅(京都・城南宮)

450年の歴史、旅人もてなす

引っ越しなどの心配ごとを取り除く方よけ大社として知られる京都・伏見の城南宮。平安時代の貴族の歌会遊びを再現する「曲水の宴」でも有名だ。その門前名物として売られているのが、おせき餅。丹波大納言小豆のあんこが餅の上にたっぷりのっている。おはぎのようにも見えるが、餅の上の粒あんが編み笠の形状になっているのが特徴だ。

約450年の歴史を持つといわれている。起源となったのは鳥羽街道沿いの茶屋とされ、看板娘だった「おせき」もしくは「せき女」と呼ばれた女性が、街道を行き交う旅人に餅をふるまっていたことから、おせき餅という名前がついたという。過去には新撰組局長の近藤勇も立ち寄ったと伝えられている。

おせき餅を販売する「おせきもち」(京都市伏見区)店主の今村正也さんは、「城南宮への参拝客の方も含めて、多くの方に楽しんでもらいたい」と話す。価格は餅2個とお茶のセットで325円。持ち帰りもできるが、添加物を一切使用していないために、当日中にしか食べられない。

(大阪経済部 長田真美)

=2018年3月7日付掲載

志んこ(京都市)

参拝客ねぎらう門前菓子

細長い餅にひねり模様がついた京都の「志(し)んこ」。発祥には諸説あるが、江戸時代におやつとして人気を集め、愛宕山(京都市)に鎮座する愛宕神社の参拝客をねぎらう門前菓子として評判になったと言われている。

通常の餅より歯切れがよく、ほどよい弾力とほのかな甘みがあるのが特徴だ。原料はうるち米などを乾燥させて粉にした米の粉(真粉=しんこ)で、これが志んこの名前の由来になったそうだ。

水や砂糖とともにこねて蒸すシンプルな調理方法が素材の味を引き立てる。基本の味はプレーン、抹茶、ニッキの3種。ひねり模様は、擬宝珠(ぎぼし)とよばれる神社の柱の上の飾りなどを模したとされる。

愛宕神社の参道の老舗茶屋で創業約400年を誇る平野屋では、桜茶などがついたセットを840円で提供する。1819年に京都・祇園で創業した「祇園饅頭」は1本160円で志んこを販売する。「ひねり模様によって食べた時の絡みが良くなる」(7代目若旦那の安田就介さん)

(大阪経済部 土橋美沙)

=2018年1月17日付掲載

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